ともいきエッセー

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ともいきエッセー vol.46

「もっと人と話しをしよう」

 あけましておめでとうございます。
 今年がどんな年になるか、もちろん、誰もが安心して暮らせる世の中になってほしいと思うが、いまの社会を見ているとなかなかそうは思えなくなってくる。災害や国家・地域間の紛争は個人ではどうすることもできないが、一人ひとりの暮らしについては、安心して暮らしていけることこそ最も大切な願いであろう。
 しかし、いまの時代は、安心より不安が増大しているのではないか。将来に対する漠然とした不安、経済と生活への不安、そして何よりもバラバラとなった人間関係への不安。
 人が人を信頼できない時代になっていると思う。社会の中で個人が孤立している時代と言ってもいいだろう。ソーシャルメディアを使って対面不要な仮想社会を生み出し、「いいね!」を言い合える仲間同士で安心し合っている。こんなものが信頼に結びつくのだろうか。何か上っ面だけのように思えてならない。老域の小生には、人と人との信頼・安心は、やはり直接に対面し、相手の目を見ながら話すことによって、相手への判断を深めていくものだと思う。メールなどの文面だけでは、相手の感情や思いなどを読み取ることはできない。人類は、長い進化のなかで対面しながら相手の人間性を判断してきた。そこにこそ「ともに生きている」という共感力も生まれ、孤立から逃れ、独りではないという信頼と安心が生まれるのだと思う。もっと人と会って話をしてほしい。(J)

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