ともいきエッセー

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vol.60 「トリレンマ」

 7月17日の「海の日」の夜、NHKテレビで放映された「海洋アドベンチャー タラ号の大冒険2」を見た。フランスの帆船に乗った海洋学者たちが、世界の海を巡りながらサンゴなどの生態を調べている番組だった。地球温暖化による気候変動で海水温が上昇し、世界中のサンゴが危機に瀕しているという。主な原因は人類が輩出している二酸化炭素。いのちは循環しているから、ひとつのものが死滅すれば、その影響は次から次へと広がってくる。

 この番組を見ながら、以前友人から教えてもらった「トリレンマ」という言葉を思い出した。トリレンマとは、3者択一を迫られて窮地に追い込まれることだ。ジレンマの2者択一より複雑だ。友人は、小生に以下のように解説した。

 例えば、経済問題、人口問題、環境問題の3つの解決を考えると、経済を発展させると、人口が増え食糧難がおきる。そして、環境は破壊される。人口が減れば、経済は失速し不況となる。しかし、環境は守られる。環境を守れば、経済が衰退する。当然、人口も減ってくる。現代は、この3つを解決する方法を考えねばならないと。人口の増減をどう考えればいいのか、小生には少々疑問があったが、たしかに友人の言う通り、この3つの問題を解決することは難しいものだと思う。

 テレビを見ながら、このトリレンマを妻に話していると、妻はひと言「人間が欲をかかなければいいのよ。それが『ともいき』の原点でしょ」と。仰せごもっとも!!。

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