ともいきエッセー

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vol.67「尊厳無視、差別を助長する教育者、これでいいの?」

 「黒く染めないなら学校に来る必要はない」と先生に言われ、2016年9月から不登校になった女子高生がいる。大阪府立高校の生徒だ。地毛が茶色で、それが校則違反になる。黒く染めろと強要された、と。そして、女子生徒は訴訟をおこした。

 このニュースを聞いたとき、「そんなバカな話があるか」と、全身から怒りが湧いてきた。この学校の教師たちは何を考えているんだろうか。一人でも、「こうした指導はおかしい」という教師はいなかったのだろうか。不思議でならない。

 校則については、学校によってさまざまな校則があり、ちょっといき過ぎじゃないの、と思うような校則のあることは知ってはいたが、その指導がここまでひどいことは聞いたことがない。金髪の外国人が来たら、その人にも黒髪に染めるように指導するという。バカもいい加減にしろと言いたい。

 これが教育なのか。この「黒髪強要」は、まず、生まれてきたそのものを否定する、という人間としての尊厳を無視し、異質なものを認めないという差別を助長しているとしか思えない。ここには、最近教育界で言われている「個性を大事にし、伸ばす」という姿勢は微塵も見えない。

 この学校の先生たちに、"人間とは何か"についての意見を訊いてみたいが、それ以上に、この裁判でどんなことが問題にされるか、その行方を見守りたい。

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