ともいきエッセー

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ともいきエッセー vol.4

「もっとやさしく」

いつごろからだろうか、真綿で全身を締めつけられるような圧迫感を感じるようになったのは。首だけではなく、全身だ。ジワジワ、ジワジワ、言いようの無い苦しさを感じる。
この原因がいまの日本社会にあることは確かなのだが、この社会のどういうところかというと、それが漠然としていて、いまひとつ掴みきれない。ただ、日々のニュースなどを見ていて、「いやだなぁ」と感じることは、"社会はこうあるべき、人間はこうあるべき"というような表現が使われているときだ。
事故や事件など、すべての出来事は人間が元になって起こすことである。それを報じるニュース番組の司会者やコメンテーターが正論をぶちあげ、寄ってたかって責めたてる。「こうあるべきだ」と。たしかに正論である。正論ではあるが、聞いていてイヤな気持ちになる。寛容さが微塵も感じられない。「人間は、そんなに完璧な生き物でなければいけないのですか」と訊きたくなってくる。無縁社会、孤立感、疎外感・・・、こんな言葉が出てくるのも人間への見方が偏っているからではないか。
もっと「やさしく」なってほしい。人間にも自然にも。(J)

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