ともいきエッセー

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ともいきエッセー vol.11

「もはや異常気象ではない」

 9月10日、北関東と南東北を襲った豪雨で、多大な被害が発生した。命を落とされた人、怪我をした人、家を流されたり床上浸水、そして土砂を浴びた田畑。被害は甚大だ。テレビニュースの画面を見ながら、4年半前の東日本大震災で、押し寄せる津波の再現を見ているような気持ちになった。あの時もそうだったが、画面を見ながらただ手を合わせるしかできない自分がもどかしく腹がたってきた。一日も早い復旧を願うばかりだ。
それにしても、報道などを見ているとどれもこうした現象を「異常気象」だと言っている。本当に異常気象だろうか。被害が発生した土地土地では常のことではないかもしれない。体験者は「こんなの始めてだ」と言う。しかし、近年の日本を見てみれば、2008年頃から言われだした「ゲリラ豪雨」、平成23年の和歌山、一昨年の大島、昨年の広島等々、各地で大きな被害をだす気象現象がおきている。これはすでに気候そのものが変わってきているのではないか。異常ではなく常態化したと言えないか。
各地で次々とおこる災害を、常のことではなく異常なことと思っていたら、それに対する備えや心構えにも油断がおこる。そして、災害がおこるたびに、「過去に経験したことの無い異常なことだった。だからしようがない」などと言う。そんなことでいいのだろうか。気候変動はすでに地球全体でおこっている。もはや異常気象ではないのだ。
人間が為したことで、こうした気候変動がおきているのなら、それに備え改善するのも人間の義務である。(J)

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