ともいきエッセー

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ともいきエッセー vol.19

「ともいき」は縁の自覚から

 謹賀新年。
 さて、今年がどんな年になるか、新聞やテレビ・雑誌などでいろいろ言われているが、誰もが平和で無事に生活することができる世の中がいいにきまっている。しかし、誰もがそれが解っているのに、なかなかそれが実現できない。世界を見ても争いが絶えないし、日本社会を見ても貧富の格差、孤立、介護等々、問題が増している。
こうした状態を見ながら、ボランティアやNPOの活動に人間への希望を抱いたり、逆に日々報道される悲惨な事件に失望したりしている。
同じ人間でも、どうしてこうも違うのだろう。
 ひとつ言えることは、"自分さえよければ"という利己主義的な考え方が蔓延していることだ。これでは、他者はどうなってもいい、となってしまう。国家エゴ、地域エゴ、住民エゴ、そして個々人のエゴ。ほとんどの争いや事件は、このエゴが原因だ。
人は、いや、すべてのものは他のものとの関係性の中で生かされている、という仏教でいう「縁」の思想が希薄になっていると思えてならない。他者の持っているさまざまな価値観を否定するのではなく、ともに理解しあい生きる努力をすることこそ、人がともに生きる知恵だ。
 いまこそ、人々には、この「縁」――すべてのものは他のものとの関係性の中で生かされている――の思想を自覚することが急務だと思う。なぜなら、それが「ともいき」の精神だから。(J)

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