ともいきエッセー

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ともいきエッセー vol.20

「団塊世代の諸氏、気をつけよう」

 先日、友人から面白い話を聞いた。最近、高齢者施設などで働く人々の間で、団塊世代が嫌われている、というのだ。なぜか。わがままで自己主張がつよく、ルールにケチをつけるのだと言う。団塊の世代である小生、思わず笑ってしまい深く頷いてしまった。自分にもそういう面が多々あるからだ。
 団塊世代が育った時代は、敗戦の混乱のさなかだった。飢えや貧しさも尋常ではなかった。誰もが他者を押しのけてでも自分が生きることに必死だった。そうした環境のなかで、欧米流の新しい民主教育を受けた。それは戦前の教育を否定し、民主主義・個人主義が良い、というようなものだったと思う。先生たちも混乱していた。民主主義がどういうものかもわからずに教えていたのではないか。子供ながらに、それまでの日本はダメな国だと思った。それが後に多くの日本人の価値観や文化を壊していったことにつながっているのかもしれない。
 それはともかく、こうして育った世代の特徴は、素直さに欠け、自己主張が強く、理屈っぽいことだ。もちろん、こういう人ばかりではないが、同世代を見ていて、施設などで嫌われるのも「さもありなん」と思える。
 高齢者の犯罪が増えたり、暴走老人と言われたりする昨今、団塊世代の諸氏、気をつけようではありませんか。(J)

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