ともいきエッセー

一覧へ

ともいきエッセー vol.37

「お彼岸に想う」

 昨夜の中秋の名月は、残念ながら見ることができなかった。名月を見ながら句でもひねりだそうかと、ちょっと感傷的になっていたのだが、生憎の曇り空。慣れないことをしようと思ったのがいけなかったのか。
 それはともかく、来週はお彼岸。22日が「秋分の日」、祝日だ。お墓参りに行く方も多いだろう。
 「秋分の日」は、昭和23年に公布・施行された「国民の祝日に関する法律」によって制定されている。この法の第2条によれば、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日ということになっている。こんな法律が外国にもあるんだろうかと思うが、いかにも日本人の祖先を大切にする心情を考えた日本らしい法律だと思う。
 家族一同で墓前に参り、墓石を洗い、花をあげ、線香をたて手を合わせる。そこに葬られている祖先に、自分の今あるいのちを感謝し、可もなく不可もない平穏な暮らしの出来ていることを報告する。帰りがけにどこかのファミリーレストランに寄って、お墓に入っている祖先がどんな人だったかを子供たちに話すとともに、そのいのちが自分や子供たちにも繋がっていることを話す。そして、いずれは自分もその墓に入ることも。親類も集まれればなお賑やかになっていい。
 毎年のことではあるが、こんな一日が家族にとってどれだけ大切な一日になっているかと想う。

  • 助成金
  • ともいき財団Twitter
  • 浄土宝暦
  • 活動レポート
  • ともいきエッセー

このページのトップへ