4

ともいきエッセー

一覧へ

vol.66「もっと本を読もう」

 来週、10月27日から11月9日までは読書週間。毎年のことではあるが、近年、読書をする人の数は年々減っている。書店でも本の売り上げは落ちる一方でコミック誌だけが伸びているという。

 たしかに、朝夕の通勤電車の中を見ていても、本を開いている人や新聞を開いている人は目に見えるほど減った。その代わりに増えたのがスマホを見る人だ。スマホにはいろいろな機能がついていて、本も読むことも出来るというが、ちょっと覗いてみるとゲームや友人とのメール、商品や店の案内、そして新聞記事等々で、読書をしていると思われる人を見たことはない。

 なぜ読書をする人が減ったのだろう。

 面倒だ、疲れる、時間がない、本を読んで何になるんだ、いろいろな理由が読まない人たちからあげられる。そういう人たちの言葉を聞くと、きっと本との巡り会わせが悪く、ストーリーにワクワクしたり、寝るのも忘れて読みふけったり、新たな知識を得て喜んだり、心の底から感動したりしたことがないのだと思う。

 本には、社会や自然に対する目を養ってくれるものがたくさんあり、そして何よりも、文学などには自分の人生の肥やしになるものが多く記されている。それは、今日の短絡的で表面的なものの見かたではなく、深みのある思考を身に着けてくれる。そして、そこから得る感動は人生さえ変えることもある。

 秋の夜長をじっくりと読書にいそしみ、心の底から感動するようなひとときをもってほしい。

このページのトップへ