ともいきエッセー

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vol.98 『家族、「ともに生きる」という想いを』

 明けましておめでとうございます。

 本年が皆さまにとって佳い年になりますよう祈念いたします。

 平成から新たな元号を迎えるこの年がどんな年になるか。新聞やテレビの報道番組を見ていても、あまり芳しくない予想が多かった。こうした予想は、主に経済面のことばかりであったが、ひとつ気になったことは、「家族」についての紙面が目についたことだった。家族のあり方が変わってきている、家族が崩壊している、家族とは何か、といったことが問題となっていた。

 たしかに、今日、家族のあり方は変わってきていると思う。当財団でも、3年前から家族をテーマに各界の識者を招いてフォーラムを開いているが、正直、今後家族がどのようになっていくのかは見えてこない。家族団欒の食事といっても、各人がバラバラなものを食べていたり、また、食事時間もバラバラになっている家族が増えているという。そして何よりも家族の絆が薄れてきているという。

 識者たちは、昔のような家族の形態には戻れないだろうと言う。いや、戻ることが正しいかどうかも分からない、と。さらに、家族がこれまでの夫婦と子供・祖父母などの集まりとも言えなくなっている。

 しかし、どのような家族の形態になっても、そこに「ともに生きる」という想いがあれば、ともに暮らしていても、また、離れて暮らしていても、家族の絆は保たれるのではないだろうか。家族は社会の最小単位なのだから、その絆が崩壊したら社会も崩壊するだろう。「家族とは何か」を、今改めて考えなければならない時代が来ているのかもしれない。

 また、ついでながら、日本経済については、いつまでも経済大国など目指さないで、日本という小国の身の丈にあった暮らしができるように、急がずゆっくりと人々の幸せに重点をおく経済政策を願いたい。

※1月26日(土)、芝学園を会場に家族をテーマとしたフォーラム「現代をともにいきる」を開催いたします。

出演:養老孟司氏、岩村暢子氏、戸松義晴氏

ともいきフォーラム詳細はこちらからご覧ください。(フォーラムHP)

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