ともいきエッセー

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vol.106 「お父さん預かります」

 少々はしゃぎすぎだと思える改元でのメディアや、それに担がれた人々の空騒ぎも終わり、世は平静に戻った。そしてまた、この改元に伴う10連休を、家族旅行や行楽地へ出かけたり、また家でのんびりとした人たちのニュースが報じられた。

 この連休の過ごし方で、面白いと思った報道がひとつあった。それは大阪で名称ははっきりしないが「お父さん預かり所」という場所が作られたというニュース。いかにもお笑いの街、大阪らしいアイデアで、ニュースを見ながら妻と笑ってしまった。ここが流行ったかどうかは知らないが、ご夫婦で買い物などに出かけたとき、奥さんに付き合うことを嫌がるご主人の居場所の提供らしい。

 一見、ご主人が邪魔者あつかいされているようなイメージを受けるが、男の私としてみれば、買い物をする妻の後をあっちへ行ったりこっちへ行ったり連れまわされるのは苦痛以外の何物でもない。新婚当時は、そんな思いも言えず、楽しそうに買い物をする妻の後に黙って従って歩き、買い物が終わって「ああー、喉がかわいた」と言う妻に、こ洒落たパーラーでケーキを食べさせられたこともあった。こんな思いをするより、預かり所で、ビールでも飲みながらゴロリと横になっていた方が、精神的にはずっといい。

 10連休では、家でゴロゴロする夫にキレた奥さんもかなりいたという。こんな施設が各地にできたらいいと思う男性も多いのではないかと、妻に言ってやった。

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