ともいきエッセー

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vol.122 「地域の結びつきが大切」

 毎週日曜日の午前10時ころ、NHKテレビで「明日へ」という番組が放映されている。毎回というわけではないがよく見ている。東日本大震災後から続けている番組だ。番組は被災地が復興・復旧していく様子を人々の思いや活動などを通して紹介している。最近では、東日本大震災の被災地ばかりではなく、その後に発災した地震や豪雨の被災地も取材対象となり、近年の災害の多さに驚かされるばかりだ。

 番組を見ていてまず気付くことは、復興に向かう被災者たちの強さと、それを支えようとするNPOなどの民間支援だ。ボランティアの活動もすばらしい。そして特に、こうしたところの活動で目をひくのは女性のたくましさだ。優柔不断な男性より行動力、決断力など、やらねばならないと覚悟を決めたときの女性の強さは、男性をはるかにしのいでいる。番組を見ながら「やっぱり男より女のほうが強いよね」と妻に話しかけると、「当たり前でしょ、女は常に明日の家族の生活をどうしようかって考えているんだから、男みたいにぐずぐずしてられないの」と返ってきた。たしかにその通りかもしれない。女性の考えは大地に足をついていて、男性は宙に浮いてフラフラしているように思える。

 男女論はさておいて、この番組を見ていて、復興・復旧について言えることが一つだけある。すべての被災地で活動している人たちが口をそろえて言っていることだ。それは、地域の人々との結びつきがいかに大切か、ということだ。復興・復旧に対する地域の協力だけではなく、発災以前に地域のことをもっとよく知っていれば、助けられた命がもっとあったと悔やむ人も多い。

 いま、地域の崩壊という言葉もある。隣近所との付き合いを煩わしいと思っている人も多い。特に都会では隣にどんな人が住んでいるか知らない人も多くなっている。災害を体験して気付くのではなく、日ごろからの隣近所をはじめとした地域の人々との付き合いを大切にすることこそともに生きることの第一歩なのではないだろうか。

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