ともいきエッセー

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vol 139「コロナ禍で見えたこと」

 まだ、県境を超える移動や一部のスポーツジム、クラブ、ライブハウスなどへの自粛要請は残っているが、一応、非常事態宣言が全国的に解除された。

 2月頃から始まった新型コロナウイルス感染は、依然として終息には程遠く思われるが、このコロナ禍での自粛は、私たちの生活にさまざまな変化をもたらすとともに、その生活がいたるところまで関連していることを教えてくれた。まさに仏教の教えにある因果や縁起を、この現実社会で改めて実感させられた思いがしている。

 例えば、小・中学校が休校することになって給食がなくなった。この給食の食材を納入していた業者が仕事を奪われた。そしてこれによってこの食材を生産していた農家や食肉関係の仕事も減った。居酒屋やレストラン、食堂もそうだ。また、移動が制限されたため旅行会社をはじめ、航空や鉄道、バス、タクシーなどにも被害がでた。店を閉じたりすることで倒産も増えた。私たちが自粛生活をすることは、社会のさまざまな人の経済面に大きな影響を与えている。一方、良いことかどうかは分からないが、テレワークもそうだ。会社に行かずに自宅で仕事が出来ることもわかり、それにともなうさまざまな無駄も見えてきた。

 事程左様に、このコロナ禍は、私たちに社会はいろいろな面で繋がっていることを教えてくれたが、特に私が感じたのは、現代人の生活が生命を維持すること以外の多くのことの中で成り立っていることが分かったことだ。そして、この多くは娯楽に関係している。人間にとって、娯楽がいかに大切なものか改めて感じている。まだ早いと思うが、アンケート調査では自粛でたまったストレスの発散に旅行がしたいという人が一番になっているという。

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