ともいきエッセー

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vol 152 「国民のために働くとは?」

 菅新総理が誕生した。「国民のために働く内閣」だと言う。これを聞いて「エッ?」と思った。では、今までの内閣は、誰のために働いていたの?と。しかし、この疑問について、新聞もテレビのコメンテーターも何も言わない。人事や政策の細かい所がどうなるかを盛んに論議している。いったい、この国のメディアはどうなっているんだろう、と思う。

 日頃、よく考えていることがある。「幸せ」ってどんな状態を言うんだろうと。誰もが幸せになることを望んでいるはずだ。しかし、今の日本人の暮らしを見ているかぎり、将来に不安もなく、生活にゆとりをもって、食べることも満足し、人々ともお互い助け合い、協力して暮らせる社会になっているだろうか。今日のコロナ禍の影響だけを見ていても、景気の悪化による失業、倒産で明日をどう生きようという人が増えている。いや、それ以前から貧富の格差の広がりや子どもの貧困が問題にもなっている。明日はどうなる? という不安が日本中を覆っている。

 「国民のために働く内閣」だったら、これをどうにかしてほしい。GDPが世界3位でも国民の幸福度は62位だ。国民が真に幸せを感じて生きるにはどういう政策が良いか。極端な言い方をすれば、GDPなど何位だっていいから、幸せを感じられる国作りを目指してほしい。それには何十年もかかるかもしれない。しかし、そうした目的があったら、自分の世代ではない子どもたちの世代が幸せになれるなら、少々の辛いことも我慢できると思う。そうしたビジョンをみせてほしい。

 いつまでも将来に不安を感じるような社会は、国民のためになるとは思えない。菅内閣に期待するところは大きい。そのためにも私たちひとり一人が、そしてメディアが真剣に幸せとは何かを考え、話し合ってほしい。

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