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vol 158「星を見よう」

 8日夜、あるニュース番組を見ていたら、星空が綺麗なことで有名な岡山県井原市美星町が取り上げられていた。どんなことでかというと、町が防犯のために設置したLEDの街灯が明るすぎて星が見えにくくなったから、その街灯をすべて光量を落としたものと交換し、星を見えやすくした、というニュースだった。町の人たちも「以前のように、星がよく見えるようになった」と。妻とそのニュースを見ながら「いいことだね。最近、星空をしみじみ見たことなんてないから......」と。
 ところが翌朝、ワイドショーを見ていたら、神奈川県の相模湖がイルミネーションで飾られたことが報道されていた。クリスマスに向けてのことだろうが、この時期こうしたイルミネーションは都心のビル街など、あちこちがイルミネーションで飾られている。夜空の星々は微かにしか見えない。こうしたことの目的は、人々にイルミネーションの美しさを見に出てきてほしい、ということではないか。いわゆる経済対策だ。
 しかし、この一方で、ニュースやワイドショーの1番に取り上げられていることは、現在のコロナ禍。感染拡大による医療現場の逼迫状況。各地の知事さんたちは不要不急の外出は控えてとお願いしている。どうすりゃいいんだ、と言いたくなる。そんなことは自分で考えて判断しろ、というわけか?
 ならばいっそ、このコロナ禍だから、この時期に行われているイルミネーションの飾りつけや、街々の明かりも出来るだけ無くし、星々の美しさを見、宇宙の広大さを感じられるよなキャンペーンをしてほしい。そして、それで浮いた電気代や装飾費などの金額を、コロナ禍で困っている人々に贈る方がどれほどいいだろうか、と思う。
 「はやぶさ2号」も無事に地球に帰還し、宇宙への関心も高まっているのだから、これからしばらくの期間、「星を見よう」となってくれればいいな。

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