ともいきエッセー

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Vol 170「死を考えさせられたコロナ感染」

 続くコロナ禍を受けて、4月25日、東京都をはじめとした4都府県に3度目の緊急事態宣言が発出された。効き目があるといいと思うが人々の意識は緩みがち、宣言に慣れてしまったのか街の人出は変わらない。そんな中の26日、コロナによる死者が1万人を超えた。海外の感染の多い国とは桁数が違うが、1万人を超える人が、1年間と数か月の間に同じ感染症で亡くなるのは、やはりただ事ではない。
 このコロナ禍で、感染による有名人の死などを見て「自分が感染して死んだらどうしよう」と考えた人は多いと思う。普段は死など考えずに明日があると思っている人たちが、突然感染して数日で亡くなってしまうというのだから、恐怖でもあり不安でもある。これは今も変わらないのだが、感染して重症化し亡くなるのは高齢者に多いということが解ってきたら、どこか他人事と思う若者たちが増えた。しかし、現在のウイルスは当初のものから変異して、感染力も高く、若者の重症化率も上がっているという。亡くなる人も増えるのだろうか。
 考えてみれば、人は必ず死ぬ。病気で、事故で、災害で。そして、それがいつかは分からない。今回のコロナ感染症は、それを私たちに教えてくれた。
 死を目前にした人は、どういうことを思うのだろうか。死後のこと、残される家族や友人のこと、痛みのこと、いろいろなことが心を傷めるだろう。人々は、生きている間、死をタブー視し、自分をはじめとして家族や友人の死については話したがらない傾向がある。そして、死を目の前にしたとき、慌てるのだ。
 ともいき財団では近く、この死をテーマに、医師と宗教者を交えてシンポジウムを行い、当財団のYouTube公式チャンネル上で公開する予定にしているので、ぜひご覧ください。

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