令和8年度助成金交付式・令和7年度活動報告会/交流会を開催しました

令和8年度助成金交付式/令和7年度活動報告・交流会を開催しました
2026年5月28日、東京都港区芝公園の「THE PLACE of TOKYO」にて令和8年度採択団体助成金交付式および令和7年度採択団体による活動報告会を開催し、各団体の代表者と来賓として審査委員、財団役員・評議員合わせて約90名が参加しました。その後、団体同士の情報交換を目的とした交流会が開かれ、親睦を深めました。
令和8年度は2年前に新設したより公益性の高い優良な活動に対する上限100万の助成枠【第二類】を継続しました。88件の応募があり、この中から【第一類(上限50万円)】72団体、【第二類(上限100万円)】5団体の合計77団体(助成金合計額:24,310,000円)を採択しました。
77団体へ助成金を交付

交付式では、理事長の佐藤行雄が開会の挨拶に立ち、採択団体の皆さまに敬意と感謝の意を表するとともに、それぞれの活動が地域社会に果たす役割への期待を述べました。続いて、助成審査委員長より各団体へ助成内定通知書が手渡されました。一団体ずつ名前が読み上げられ、通知書を受け取る姿からは、それぞれの活動に対する決意や期待が感じられました。


通知書交付の後、助成審査委員長より審査講評が行われました。
講評では、近年、子どもを対象とした活動や地域課題の解決に取り組む公益性の高い活動が増えていることが紹介されるとともに、応募件数の増加は大変喜ばしい反面、限られた予算の中でどのように効果的な支援を行うべきか、継続的な支援のあり方や助成制度の今後について検討を進める必要性があるとの提言がありました。
また、お寺の社会貢献活動が地域の中でさらに発展し、新たな発想による先進的な取り組みが生まれることへの期待も寄せられました。
続いて、採択団体を代表してAT ARTSの西村様よりご挨拶をいただきました。助成金を活用しながら活動を継続・発展させてきた経験や、今後の活動への思いが語られ、参加者にとって大きな励みとなる時間となりました。
7団体による活動報告
活動報告会では、令和7年度採択団体の中から7団体にご登壇いただきました。
子どもの居場所づくりや体験学習、高齢者支援、グリーフケア、地域交流など、それぞれ異なる分野で活動する団体が、活動内容や工夫している点、活動を通して見えてきた地域の課題などについて発表しました。
今回は、より多くの事例に触れていただくことを目的に、1団体あたり7分程度の短時間発表としました。各団体からは活動の成果だけでなく、現在抱えている悩みや課題を中心に共有してもらい、この後に続く交流の時間への導入となりました。


発表者の方々
・大阪府大阪市 一社)日本寺子屋協会 堀内菜々美さん/まちなか教育の体制づくり【第二類】採択2回目
・滋賀県草津市 西方寺 牧 哲玄さん/ともいきスコーラ 【第一類】採択3回目
・三重県伊賀市 西念寺 西野英美さん/伊賀市高齢化に伴う買い物難民「お助け市」 【第一類】採択3回目
・東京都府中市 一社)The Egg Tree House 小川有閑さん/グリーフケア事業 【第一類】採択3回目
・熊本県熊本市 来迎院 小川大心さん/フェアトレードTemple~寺エシカル~ 【第一類】採択4回目
・静岡県富士宮市 特非)ひだまりファミリーステーション 岩田照賢さん/寺院を核とした多世代共生・地域活性化支援事業 【第二類】採択2回目
・大阪府大阪市 銀山寺 末高隆玄さん/銀山寺社会福祉活動 えん・てらす 【第一類】採択3回目
初開催 活動領域ごとのグループトーク
今年度の活動報告会では、「つながる・学び合う」をテーマに、初めて活動領域ごとのグループトークを実施しました。参加者は活動分野ごとにテーブルに分かれ、「今困っていること」「これから挑戦してみたいこと」「他の団体に聞いてみたいこと」などをテーマに自由な意見交換を行いました。当初はどの程度対話が生まれるか不安もありましたが、実際には各テーブルで活発な交流が行われ、会場の熱気で空調の温度を下げるほどの盛り上がりとなりました。
参加者からは、
・他団体の体験談を聞いて気持ちがほぐれた
・自分たちだけが悩んでいるわけではないと感じられた
・具体的でリアルな話が聞けて参考になった
・新しい活動のヒントを得ることができた
といった感想が寄せられました。
また、運営上の工夫や失敗談、地域との連携方法、広報や資金調達の課題など、実践に基づく具体的な情報交換が行われ、参加者同士の新たなつながりも数多く生まれていました。

活動報告会終了後には交流会を開催しました。
グループトークで生まれた会話の続きを楽しむ姿や、新たに知り合った団体同士が名刺交換を行う姿が会場のあちこちで見られました。同じ寺院関係といえども遠い地域との交流はなかなかできないため、こうした関係づくりが今後の連携につながっていく可能性を感じました。
理事・評議員・審査委員の皆様にもご参加いただき、制度のあり方や寺院の社会貢献活動の今後について、さまざまな意見交換が行われました。
おわりに
当財団では、助成金による資金的な支援だけでなく、活動する方々が出会い、学び合い、支え合う機会を提供することも大切な役割であると考えています。
今回の活動報告会では、活動の成果だけでなく悩みや課題を中心に率直に共有しあうことで、多くの気づきとつながりを生むことができました。
全国各地で地域課題に向き合う寺院や団体の活動がさらに広がり深まっていくよう、今後も助成事業を通じて応援してまいります。
