大阪府堺市 阿免寺 「ともいき寺活」

大阪府堺市 阿免寺 「ともいき寺活」
10月4日、大阪府堺市にある阿免寺で開催された「ともいき寺活」を視察しました。浄土宗ともいき財団ではこの活動に助成しています。
阿免寺は、古くから自由都市として栄えた堺の旧市街地にあり、多くの寺院が集まる場所に位置しています。安土桃山時代から続く浄土宗寺院であり、宗派を超えて地域社会に貢献してきた歴史があります。特に、豊臣秀吉の政権下でバテレン追放令が出された後、キリスト教の弾圧が厳しくなる中でも、開かれたお寺として地域に寄り添い、禁教令が出ていた時代にも、仏教寺院でありながらキリシタンが密かに祈りを捧げることを擁護したとも伝えられています。
この地域は第二次世界大戦で焼け野原となり、戦後、檀家さんは寺から離れた地域に住まわれているということですが、地域の方々ともつながりを築き、心のよりどころとなっていきたいという思いで、現在、「ともいき寺活」という年4回のイベントを実施しています。認知症予防講座や七夕まつり、そば打ち体験やコンサートなど、さまざまな活動が行われています。
今回視察したのは「ちぎり絵講座」で、参加者は小さな子どもを連れたお母さんから高齢の方まで、約20名が集まりました。2時間にわたる制作を通じて、幅広い年齢層の方々が和気あいあいと楽しんでいました。「ともいき寺活」は、コロナ禍の影響で一度中断された交流の場を令和5年度に復活させたものですが、少しずつ参加者が増え、今では様々な年齢層の方々が参加するようになってきたそうです。また、この活動とは別に毎月開催されているヨガ講座や副住職が教える絵画教室も好評だということで、お寺での交流が着実に増えている様子がうかがえます。
活動の中心となっているのは、副住職でご住職の長女の金光昌恵さん。ご住職、ご住職の奥様、そして同じく僧侶の資格を持つ次女の北川円幸さんも協力し、家族総出で地域とのつながりを大切にしていこうという姿が印象的でした。
副住職の金光さんは「この活動を通じて、阿免寺が地域にとってよりどころとなる場所であり続けたい。参加者同士の交流も深めて、継続的な活動につなげたい」と語っていました。(I)
