大阪府茨木市 極楽寺「お寺DE縁結び2024」

大阪府茨木市 極楽寺「お寺DE縁結び2024」
10月19日(土)に大阪府茨木市にある極楽寺で開催された「お寺DE縁結び2024」を視察しました。浄土宗ともいき財団はこの活動に助成しています。
若者の晩婚化が進む昨今、マスコミ等で寺社での婚活パーティー、通称「寺コン」が取り上げられることが多くなりました。いわゆる非日常空間であるお寺で行われる婚活は、新たな自分の発見にもつながるとして好評を博しており、ご住職は平成30年に「第1回お寺DE婚活~ホタルの夕べ」としてこの取り組みを始めました。それ以来、毎年秋に開催されてきましたが、今年からは年齢層を少し上げ、落ち着いた出会いを重視する形で「お寺DE縁結び」としてリニューアルしました。
この日は、あいにくの雨となりましたが、男女各10名が集まり、和やかな雰囲気の中でイベントが始まりました。
住職の法話には笑いも起こり、参加者同士の交流が円滑に進んでいきました。イベントの中で行われた1対1の会話交流では、参加者が5分間ずつ順番に話し、時間になると男性が隣の席に移動していく形式で、全員が交流できる工夫がなされていました。
その後はグループ交流と、場所を変えて、飲食を楽しみながらのフリー会話の時間が設けられました。雨が降っていなければ、庭園で行う予定だったとのこと。天気がよければ、手入れの行き届いた趣のある日本庭園での交流が楽しめそうです。
気になる相手に自分の連絡先を封筒に入れて渡す形がとられ、連絡のやりとりは参加者それぞれ自由にされます。
運営スタッフは住職の商工会議所や青年会議所時代のご縁による様々な職種の方々で構成されており、寺院関係者に限らない幅広いネットワークで支えられていました。
寺院をフル活用した婚活イベントというのは斬新な試みであり、参加者は一般の方々だったため、このイベントを通じて浄土宗に触れる貴重な機会にもなっていると感じました。コロナ禍の中でも途切れることなく続けられてきた取り組みは素晴らしく、ご住職の熱意が伝わってきました。
今年からは対象年齢を45歳から60歳に引き上げ、結婚という枠にとらわれずパートナー探しを重視した趣旨に変わりました。女性は14名の応募があり、抽選によって選ばれたとのことです。
助成金の活用によって、参加者へのおもてなしとして提供された飲食にも工夫を加えることができ、イベントの質の向上につながっていました。スタッフからは「こうした形で参加者に喜んでもらえるのは本当にありがたい」との声が聞かれました。
婚活というテーマを通じて、新たなつながり生をみ出し、お寺が地域の中で新しい役割を果たしている様子が印象的でした。手軽な出会いの手段が増える一方で、安心して人とつながれる場が少なくなっている今、お寺という空間で出会いの機会を提供するこの取り組みの今後の展開に、注目していきたいと思います。(R)
